老化物質AGEから身体を守る4つのルール

2016.1.14  堀古民生

老化の原因といえば、”酸化”が有名ですが、近年“AGE(終末糖化産物)”と呼ばれる体内で生成される老化物質が危険視されています。今回は、AGEが生成される原因と、その予防策についてご紹介していきます。

腸内環境を腐敗させ、老化を促進する物質AGE
AGE(Advanced Glycation End Products)は「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことで、強い毒性を持ち、老化を進めてしまう原因物質とされています。
このAGEが血管の中に蓄積すると、代謝が滞り、シワやシミのみならず、動脈硬化、糖尿病、骨粗しょう症、アルツハイマーなどになるリスクが高まってしまいます。さらに、腸内環境を腐敗させ、慢性炎症反応が引き起こされる元凶にもなるのです。

今日からできるAGEを下げるための4つのルール
AGEは日常的に体内で少しずつ生成されていますが、余計なAGEを蓄積させないための方法があります。

1. AGE値の高い食品と調理法を知る
主食では、パン、パスタ、コーンフレーク、パンケーキなどに多くのAGEが含まれています。これに対して、ごはんはトーストしたパンの3分の1のAGE量です。
また、AGEの生成は加熱によって促されるので、生で食べるのと、短時間で高温調理したものではAGEの量が桁違いに変わってきます。特に注意したいのは、唐揚げ、ハンバーガー、ステーキ、清涼飲料水など若い男性が特に好んで食べるもの。外食をする際には気をつけたほうがいいかもしれません。

2. 生!茹!煮!の和食がオススメ
伝統的な和食では、高温調理するものはそんなに多くないのでオススメです。生の状態の刺身やおしんこ、酢の物などはAGE量が最も少なく、茹でる・煮るという調理法はAGE量を効果的に抑えるのに有効です。
焼き魚よりも、煮付け。焼き鳥よりも、水炊き。生姜焼きよりも、豚しゃぶ。といった具合に調理方法にも気を配ると良いでしょう。

3. 食事のスタートは野菜から
和食を食べるときはおひたしを、洋食ならサラダを食事の起点にしましょう。野菜から先に食べることで、血糖値を上昇させにくくさせ、AGEが溜まりにくくなります。さらに、野菜に含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌の大好物なので、腸内環境を整えることもできます。

4. 一口目から完食するまでは、最低でも20分かける
過度の早食いもAGEを増加させる原因となります。大量の糖質が胃から腸へ一気に届くことで、糖とタンパク質が反応しやすくなり、AGEを生成させやすくしてしまうためです。
ですので、ひと口ずつしっかりと咀嚼しながら食事をすることを心がけましょう。一気食いしてしまいがちな牛丼などは避け、できるだけ定食メニューを選び、一口目から完食まで20分を目安に食事をすると良いでしょう。

AGEを増やさないために
ついつい飲んでしまう炭酸飲料や、ガムなどのお菓子の甘味づけに使われる人工甘味料は、ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくるため、食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう。
成分表示を確認し「果糖ブドウ糖液糖」「果糖液糖」「異性化糖」などと書かれてい

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