朝ごはんは大切

2017.2.1 堀古民生

朝ごはんを抜く子供が増えている。 
小中学で10%、高校生で20%と言われています。
食べない理由は食べる時間がない、食欲がないが80%みたいです。
夜更し、夜遅くの食事や間食等の生活習慣が原因だと考えられます。
食べていると答えた子供でも、菓子パン、お菓子、ドーナッツ、ジュース程度でバランスの悪い内容が多く見られます。
10年前のデータですが、国立教育研究所が朝食を食べている子供と、食べていない子供の学力テストの成績を比較したところ、見事に平均点に差が出たそうです。
おそらく、朝食べないと血糖値が下がり脳の働きが低下し、答えが出てこない可能性があります。脳のエネルギーの基はブドウ糖だけです。食べていないとブドウ糖はすぐに枯渇し、肝臓にためているグリコーゲンから、ブドウ糖に変えますが、これも沢山はありません。
そうなると、体のタンパク質を壊しアミノ酸へ変えブドウ糖を作るのです。
このことは体にとって大変な出来事になります。体の筋肉のアミノ酸まで動員することにより、飢餓の状態になり摂食中枢が刺激され、食べ物を探す為必死になり、その結果動物本能として攻撃的、排他的に陥り、落ち着いて勉強や、テストを受ける状態でなくなり、情緒が不安定、落ち着きがなく、苛立ち、やがてキレてしまいます。
では、ブドウ糖を沢山蓄える為に、夜にいっぱい食べておけば、朝に食べなくてもいいのではと考えませんか。
答えは×です。肝臓では一度に沢山のグリコーゲンを貯めることができません。余分に摂った糖質は全て中性脂肪になって皮下脂肪、内臓脂肪になりメタボの原因になるだけです。
夜遅くまで起きてゲームやテレビ、メールして朝寝坊で食べる時間がないか,夜遅く食べて
胃がもたれて朝食が食べられないかが大半です。
夜の10時以降まで起きている子供は二人に一人居るといわれています。夜遅くまで起きていては朝ごはんを食べる気持ちにはなれないでしょう。
受験勉強なら仕方ない面もあるでしょうが、夜食を食べる必要のない時間に睡眠をとることが大切でしょう。

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